16日の日曜日、Qたろと二人でミュージカルを観に行った。
タイトルは「がま君とかえる君の春夏秋冬」
ちょうど8月の始めに児童館で読んであげた絵本で
和訳では「ふたりはともだち」というタイトル。
とてもほのぼのとした友情のお話しだ。
このミュージカル、「都電荒川線に乗るぷち旅付き」というチケットがあって
開演の2時間前に駅で集合して一緒に都電に乗ってミュージカルを観に行こう、
という企画があることをひょんなきっかけでみつけ、ちょうど読んだばかりの
好感の持てる絵本だったし、これは行くしかない!とチケットを買った。
夏休み企画で3歳以上入場可能というのもうれしい。
折しもこの朝はお父さんがスペイン出張のため早くに出発してしまい
10日間の母子家庭生活が始まる日。
朝ご飯を終えて支度しながら「今日は都電荒川線に乗ってミュージカル観に行くよ」というと
都電荒川線・・・と考えていたQたろ
「都電荒川線は、三ノ輪橋から出発するよぅ」と鉄道ビデオのアナウンスのような
返事がかえってきた。
三ノ輪橋は北側の始発点で東京のはじっこ。南側の終点は早稲田である。
うちからだともちろん早稲田寄りから行く方が早い。
う・・・三ノ輪橋なんて相当マニアックだけど、鉄道ビデオで見知ってしまっているらしい。
おそるべし鉄道オタク幼児。
とても遠回りになるけど、行きましたとも、ええ。日比谷線でスタコラ三ノ輪駅まで行き、
三ノ輪橋まで歩いて始発に乗りました。
集合駅の荒川車庫前に行くと、使わなくなった古い車両が2両設置されていて
「都電の歴史」を紹介する展示やスタンプ台などがあって広場になっている。
もう今は、この一路線しか残っていない都電、チンチン電車の歴史。
ホントに出発時や道路を渡るときに「チンチン!」とならすあの音が
懐かしい(初めて乗ったのに)。
広場の脇で受け付けが開始され、10組ぐらいの親子連れが参加していた。
なんと、案内された車庫の中で待っていたのは「フロッグとトード号」という貸し切り電車。
窓にはたくさんシールが貼ってあってほのぼのしている。
みんなで乗り込み、いざ出発。
おもしろかったのは、車庫から線路に出た電車は先頭車両が三ノ輪方面に向いていて
行きたいのは早稲田(逆)方向。線路に出たとたん一旦停止して、運転士さんが
カバンを持って車内を走り、反対側の運転席に座って出発。
これは普段では見られませんと解説のおじさんが説明していたけどほほえましい光景だった。
最寄りの駅で降りて、劇場へ。
ぷち旅参加者にプレゼントのオリジナルエコバッグまでいただいた。
何だかとても得した気分。
これだけ朝から(酷暑の中)長旅をして、午後2時からの公演を果たして寝ないでいられるか
心配していたけど、問題なく2時間半楽しんだらしい。カーテンコールも小さな手で一生懸命
拍手を送っていた。やーこれだけ寝ないでいられるなんて体力ついたなぁ。
演奏も生だったし、なかなか良質のミュージカルだったと思う。
川平ジェイがあんなに歌がうまいとは知らなかった。というかサッカーの解説以外で
こんな仕事をしているとは知らなかった。
がま君を演じていたジェイ、華のあるエンターテイナーぶりだった。
かえる君役は、石丸けんじろう。ラッパのマークのせいろがんのおじさん。
この人も良い味出していた。
5時頃劇場を後にし、やはり池袋といえば大勝軒かしらとラーメン屋へいそいそ。
中華そばを二人で分けて食べ、どうやって帰るか聞けばやはり「荒川線!」
やっぱそうよねー
また荒川線の駅まで歩き、大塚駅で山手線に乗り換えた。
乗ったとたんに陥落。午後6時。
よく遊んだ、楽しくて長~い一日だった。