一昨日のこと。
ご飯の片付けが終わって最後にお風呂に入っていると、
やがて子供はもう寝る時間。
お父さんと二人で、寝る準備をして寝室に行く音がする。
以前は、お父さんの寝かしつけも時々成功していたのに、
最近はお母さんとでなければ寝なくなってしまった。
もちろん私がいないときはお父さんの寝かしつけOKなんだけど
私が家にいて、お父さんと寝てくれることは、まずない。
寝かしつけるのは一向に構わないんだけど、問題はワタシ。
自分まで寝かしつけてしまうのだ・・トホホホ
10時前に寝て、朝は4時とか5時に起きるという
健康な老人のような生活が続いている。
いいのかワタシ。お肌には良さそうだが。
今夜はどうだろう?
息を潜めてお湯につかっていると、
お風呂場に鍵はかけていないので、案の定カラカラカラと戸が開いて
「おかーさーん」とやってくる。
お風呂場のガラス戸を押して顔を出し、以下の会話。
Q「お母さんお風呂入ってるの?」
私「そうだよ」
Q「あがる?」
私「もうちょっと。今から洗うの」
Q「なんでぇ?」
私「きれいきれいするの。そこ閉めてね」
Q「なんでぇ?」
私「シャワーのお湯でびちゃびちゃになっちゃうよ」
Q「シャワーのお湯でびちゃびちゃになっちゃうの~?なんでぇ?」
私「開いてるとお湯がはねて床に飛んじゃうんだよ」
Q「なんで飛んじゃうのぅ?」
私「シャワーは上から落ちてくるからはねるの」
Q「ええ~?なんで上から落ちるとはねるのぅ?」
一事が万事こんなやりとりになる。
毎日繰り返される「なんで?」攻撃。
始まったのは2歳になる前ぐらいか。
もうすぐ3歳になる今でも続いている。
疲れているとうんざりして、そういうもんなの!とか言っちゃいそうになるが
がまんがまん。
質問というよりは、話を続けるためというかんじで
語彙が少ないから「なんで?」で済ませているフシがある。
以前は「なんで?」だけだったが、最近は「なんで?」に続いて
こちらが言ったことを反復するようになった。
人間はこうして(相手をイライラさせながら)語彙や表現力を豊かにしていくのだ。
会話で満足したのか、またトコトコと寝室へ消えていった。
お父さんが絵本を読んでやっている声が聞こえてくる。
機嫌はいいらしい。このまま寝てくれるかな?
淡い期待をしながらお風呂は手早く済ませ、
タオルで身体を拭いているとまたやってきた。
やはりまだ寝てなかったか・・・
スリーパー(ダウンでできたどてらのようなもの)を着るのをいやがって
逃げ回っている声がしていたが、ちゃんと着ている。えらいえらい。
Q「お母さん、もうあがる?」
私「うん。ねんねの準備できた?」
Q「ねんねの準備はまだ~」
私「まだなの。絵本読んでもらったでしょう?」
Q[うん、絵本よんだー」
私「スリーパーも着たね、えらいね」
Q「うん~」
私「後は何が必要?」
Q「うん~。必要なものはねぇ」
(しばらく考えて)
「あのね、お母さんが必要~」
私「・・・!(笑)」
これはウケた。
聞いていたお父さんも、あまりにナイスな答えに
「今のに五十丸あげよう!」
「いる」とは言うけど「必要」と言ったことはないから
意味がわかっていなかったと思うけど、コンテキストは正しい。
今だから言ってくれる言葉だけどお母さん冥利につきるなぁ
と思いながら、風呂上がりのビールも飲まずに
とにかく寝かせなくちゃと添い寝すると・・・
起きたらやはり朝だった。