救命救急講習

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先日、消防署で行われている救命救急講習を受けてきた。

特にきっかけといえるようなものもないのだけど、強いて言えば
AEDの使い方を知りたかったことと、何か起こったときにあわてないように
一度習っておこうかな~と思った、てとこかな。

講習は、普通講習(3時間)と上級講習(8時間)の2つのコースがある。
上級は習う項目も多いが、最も大きな違いは、成人だけでなく
赤ちゃんや幼児も対象にしているところ。
8時間はつらそうだなぁと思ったけど、せっかく習っても対象が成人だけだと
自分の子供に何かあったときに助けられないよな、ってことで上級講習を受講した。

8時間の講義を聴くのは、マンションの(管理組合のくじ引きで当たって)防火管理者の資格を
取るために消防署で受講して以来だ。
はっ!あれは8時間を二日だったからもっと厳しかったんだった・・思い出した。

受講者は男性女性各10名の20名だった。
みなさんそれぞれ人がたくさん集まる場所(公共施設や大企業)にお勤めで、
会社に言われて受講しに来たとのこと。個人で参加しているのは私一人だったようだ。

内容は、AED の使い方、人工呼吸、心臓マッサージ、止血方法、やけどの対処、
骨折の固定の仕方、病人の寝かせ方などなど、すぐに役に立ちそうなことばかりだった。
でも、実技が多いから机と椅子はなく、地べたに体育座りだったから腰がとても疲れた・・・・
と、それはさておきポイントをおさらいしておくと、

まず人が倒れていたら:

1.周囲の人を呼ぶ
2.119番通報してくれる人を頼む
3.AEDを持ってくる人を頼む

これが何より大切らしい。特に、AEDは3分以内に持ってくることが重要ということだ。

誰もいなければこの3つを全部一人でやらなければならない。
通常呼吸をしていなければ、上記全部やった上に心肺蘇生もやらなければならない。

こんなことに遭遇することはめったにないだろうけど、もし遭遇したらはたして自分は
冷静に対応できるだろうか・・・知識を持ったことで多少のアドバンテージはあるだろうけど
目の前で人が倒れたら、やっぱりあわてると思う。

高校の野球大会で打球が胸にあたって心臓がけいれん状態に陥った子供が
たまたまAEDを知っている人がそばにいて助かったという例もあるし、
東京マラソンでも心肺停止に陥ったランナーが迅速な心肺蘇生とAEDで助かったという
話を聞いた。2004年に民間人でも使えるように法律が変わって以来
急速に普及していることは、公共の施設で良く目にすることでも分かる。
しかしここで疑問が出てくる。

AEDってどこにあるかどうすればわかるの?

知らなければ3分以内で持ってくるのは無理だろうし、知ってても遠ければ
3分じゃ戻ってこれない。駅や区役所の近くなら別だろうけど
どこにあるかという情報があまり認知されていないのだ。

文部科学省の統計で、今年度で公立小中学校に40%などと数値が示されていても
我が家(あるいは倒れている人を見つけた場所)の近所だとどこが一番近いの?
という肝心な情報はどこにも集約されていない。

東京の場合、救急車の平均到着時間は6分~8分。
その時点でAEDが使われてもほとんど脳死状態になってしまうということだし
10分経過で死に至る。だとすると、3分がいかに大切かがわかる。

不謹慎に聞こえるかもしれないけど、携帯ですいすいっと近所のラーメン屋を探すように
AEDを検索する機能があればいいのになぁ。そんなサービスが提供される日が
近いことを願うばかり。
でも、設置数が少なければ、情報がいくらあってもやはり効果は半減してしまうことも確かだ。

講習を受けた会場は自転車で20分ぐらいのところで、帰りにつらつら自転車で走っていて
道路脇を気にしてみると、消化器が一定の間隔で設置されている。
今まであまり気にしていなかったけど確かに消化器は社会的に認知されている。
消化器と同じように、AEDが設置される日が来るといいなぁと思った。

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このページは、hirocが2008年9月17日 18:09に書いた記事です。

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