ばぁちゃんが来た次の日は箱根にでかけた。
山の上なのでさぞ涼しかろうと思ったら、これが意外に暑い。
到着したのはちょうどお昼時。
芦ノ湖の湖畔でうどんを食べた。ごぼうを練り込んだ細いうどんで
黒っぽいから見た目は蕎麦のようだ。つるつるとのどごしが良い。
うどん好きのQたろはすごい勢いで食べていた。
湖の近くに行くと涼しい風が吹いてようやくほっと一息。でも日向は暑い。
そしてどこへ行くにも 200 系と Max を握って離さないQたろである・・。
食後は箱根園でぶらぶら。水族館があり、こんなところで?というかんじだが
ちびがいると特に暑いときは外を歩かなくていいからこういう施設はありがたい。
ばぁばも同様なくらいあまり歩けないから私たちには最適な観光スポットと言える。
が、おじろは暑い中車に残しておくわけにはいかない。
お父ちゃんはおじろとお外で待つことになり、3人で水族館へ入ってみた。
入るとまずは子供目線の水槽があり、カラフルな魚がたくさん泳いでいる。
「おサカナ!おサカナ!」と嬉しそうなQたろ。
中央に大きな水槽があり、ちょうど餌付けショーみたいなのをやっていた。
ピンクのウエットスーツを着たお姉さんのダイバーが優雅に泳ぎながら魚たちに
えさをやっている。Qたろは不思議そうに「おねえさんがおサカナ」と
見入っていた。水槽は周りをぐるっと裏側に行くと低い位置からも見られるように
なっていて、難破船の下にお姉さんが潜っていき、えさをやると「うつぼ」が出てきた。
でかい~!
食い入るように見つめるQたろにお姉さんが手を振ってくれた。
「おねえさん・・・おサカナ・・・」少し混乱していたようだ。
その後淡水魚コーナーを抜けたところにアザラシの水槽があった。
アザラシが泳ぐところを初めてみたけど、これが・・・・すごくいい。
何がいいって、目を閉じてすい~っと泳ぎ、くるっとターンしてまたぬ~っと泳ぎ。
ただそれだけなんだけど、そのユニークな姿がなごむのよ~
楽焼き体験コーナーなんかもあったから、もう少し大きくなったら
自分で書いた絵のお皿なんて作るのも楽しそう。
宿はすぐ近くの旅館。こぢんまりした平屋の造りで旅館で受けるサービスの多くを
きっぱりとカットして料金を押さえているようだ。
たとえば仲居さんがいない。食事も広間で。ぜんぜんおっけー。
ホテル並にほっといてくれるのは結構嬉しい。
お部屋も12畳が二部屋と広く、雑魚寝ファミリー向けだった。
温泉の大きなお風呂は相変わらず怖がってしがみついたままのQたろだが
あふれたお湯が溝を流れていくのが「電車」のようだと思ったのか
「しゅーって行くね~」と少しリラックスしたふうだった。
そろそろ浅い風呂なら一人で立てるようにならんかのぉ。
次の日は雨降りだったけど、露天風呂から大きな富士山が見えた。
やはり風呂には富士山よね~
ときどき土砂降りになったり変わりやすいお天気だったので
箱根ホテルのコーヒールームでお茶をしながらのんびり船が行き交うのを眺め
そのうち雨が上がったので海賊船の発着所付近をおじろとお散歩。
箱根の温泉は印象に残っているらしく
「はこね行ったね~。おばあちゃんとおんせんはいったね~」
と時々思い出したようにつぶやいている。
あざらしってこんなに丸いもの? えさがいいのかしら。
うーん、どうかしら?バイカルアザラシという種類の体型なのかも。
なんだか愛嬌があるのよ。
水槽の上からも見られて、水から鼻先を少し出して泳ぐ姿は
O次郎そっくりでした。
おまえはアザラシだったのか。