11月の最後の週、ビッグイベントがあった。
Qたろ連れての初めての海外旅行。
タイはプーケットに行ってきた。
11月25日(月)
朝出発の便で、所要時間6時間半。バンコックで乗り換えて1時間。
家を朝7時過ぎに出発し、現地に着くのは10時間後ぐらい。そんなに長い時間
移動したことはない。ドキドキ。
親の心配をよそに、ご機嫌なQたろ。成田のロングタームパーキングに車を入れて
送迎車でターミナルへ移動、そして出国手続き。ラウンジで朝ご飯。
うどんをもりもり食べる。和食はしばらく食べられないからねぇ。
和食好きのQたろにとってタイの食事はどうなんだろう。
未知の世界だし、こと食べ物に関しては準備できることってほとんどない。
ベビーフード食べないし・・
せいぜい飲み慣れたジュースと、レトルトのコーンスープなどは
保険のために荷物に入れた。
飛行機は国内線で乗っているけど、最後に乗ったのは3月の札幌だから、
だいぶ様子が違う。
まず3月の頃との大きな違いは歩けるようになったこと。
6時間半のフライトのうち最後の1時間寝ただけだったので、
その間はお父ちゃんと交代で機内の通路を行ったり来たり。
散歩にもつきあわなければならなかった(疲)
次に大きくなって動きも激しいこと。
これまで7回のフライトでは、抱っこしてQたろ用の座席は取らなかった。
もちろん国内線で一時間半以内だし、抱っこでも問題はなかった。
今回は長い時間だし、座席なしではつらいだろうということで、Qたろ用にも
席を確保した。大人と運賃それほど変わらないんだね~
TV画面だのコントロールの機械類だの、興味津々のおもちゃがいっぱいあって
興奮することしきり。食事のときなどを考えてもやはり座席確保したのは正解だった。
TVのコントローラが肘掛けから生えているんだけど、電話だと思ってもしもしするQたろ。
もう一つ、言葉がはっきりしゃべれるようになってること。
飛行機の機体を認識するようになり、飛行機を見ると嬉しそうに
「ひこっきー!」と言ってるし。
成田で突然飛行機を指さして「ひこっきー」。いつ覚えたんだ~!?
さて機内。ベビーミールをあらかじめ予約してあったのでQたろの分も
ご飯をもらえる。
お弁当箱を開けると、そこには「ひこっき~!」
嬉しそうにお弁当箱を指さしながら連呼。
メニューは、コーンスープ、野菜ゼリー、バナナ、菓子パン、イオン飲料。
コーンスープ大好きだからラッキー♪
でも菓子パンはいまいち。バナナのブームは去っているので一口食べたのみ。
あとはリンゴジュースをもらって飲んだ。
ご飯好きな子供にはおにぎりが入ってると嬉しかったなぁ。
というわけで、おにぎりは成田で2個仕入れてあったものをバンコック空港の
乗り換えのときに食べさせた。これでしばらく日本のご飯とはお別れだよぉ。
乗り継ぎ便もほぼ満席(ジャンボが飛んでるなんてさすが)。
座席は真ん中の4席のうちの3席だった。窓際3席なら気兼ねが
ないのになぁと残念に思いながらちらっと見ると
お隣に白髪のおじさん(かなり年配の方でたぶんアメリカ人)
様子からはどうやら仕事らしい。
おじさんが読んでる新聞に興味津々のQたろ
乗り出して手を出そうとする。ああ・・やっぱり。
「すみません~」と言うと、ニコニコと「構いませんよ」と応えてくれる。
「いくつですか?」「一歳8ヶ月です」なんて会話をちょっとかわし、
その端々から隣が子連れだったことをそれほど不運に思っている
様子ではないみたいでホッとする。
離陸して水平飛行になると、飽きてきたQたろがまたおじさんに
ちょっかい出しそうになったりして、止めると怒ったりするもんだから
まったく落ち着かない。恐縮していると
「I was one year old before.(僕も1歳だったときがあるよ)」
笑うとシワがいっぱいのおじさんはメガネの下からいたずらっぽい目で
言った。どうやらまじめな顔で冗談を言うタイプの人のようだ。
なるほど、60年以上前に違いないけど、確かに。
誰だって1歳のときはある。気にしなくていいさ。そんなかんじ。
なんとなく肩の力が抜ける言葉だった。
夏に新幹線に乗ったときにQたろがぐずった際、
日本の男性陣(女性も含む)から浴びせられたツメタイ視線(&ため息)
に比べてなんて寛容なんだろうと暖かい気持ちになった。
まぁ、時と場合があまりに違うから単純に比較はできないけど、一般的に
日本で公共交通機関を利用する際、子連れやハンディキャップの
ある人にはあまりやさしくない。みんな一歳だったことがあるのを
忘れて、急いでいる。
到着してさよならを言うとき
「He behaved very well(すごくいい子にしてたよ)」とウインクしてくれた。
ありがとうおじさん。
到着は現地時間夜7時(日本時間9時)過ぎ。時差が2時間ある。
暖かい~
たいして寝てないのに大変元気なQたろ。トラベラーハイ?(そんなんあるかな)
荷物が出てくるのを待っている間、いないないばーしながら
ぺたぺたと裸足で歩き回っていた。すでに現地の子供のようだ・・
車で一時間でようやくホテル到着。長い一日だった。
つづく