三連休に法事があったため実家に行った。
祖父の三十三回忌。
田舎はもう涼いだろうとばかり思っていたら、台風によるフェーン現象のせいで
ものすごく暑かった。土曜日は夜着いたからわからなかったけど34度まで
上がったらしい。次の法事当日も暑くて32度の夏日。
親戚が集まったところにQたろうを連れて行くのは初めてで
真っ黒な服を着た人たちばかりだし子供はいないし
ダメかなぁ~と思ったけどぜんぜんそんなことはなかった。
最初は次々と入ってくる知らないおじさんおばさんをじーっと観察。
だいじょうぶそうとわかるとそーっと近づいたりして怖がったりもしない。
お坊さんのお経の間はミルクを飲みながらお経をBGMにうとうと。
その後場所を移動しての食事会では、お座敷を縦横無尽に
歩き回り、愛想を振りまきまくり、じじばばのアイドルだった。
飲み物の瓶を傾けてコップに注ぐとみんな喜んでくれる!ことを覚えてしまった。
ビール瓶(大瓶だから当然持てない)を支えてあげると首のところをしっかり持って
お酌のまねごと。ウーロン茶も、お酒の徳利も、同じようにやろうとする。
引き出物の袋だけもらって腕にかけて引きずりながら「バイバ~イ」と
ニコニコ笑いながらみんなに挨拶して回ったりしている。
どうやら人見知りとは無縁な性格らしい。今のところ。
三十三回忌というのは故人をしのぶ最後の行事で、めでたい席になるらしい。
お膳の上には食べきれない量の料理が並び、
田舎らしく、お膳の脇には菓子折、鯛の尾頭付き、赤飯が引き出物とともに積まれていた。
結んでいる紐が紫なのと包装紙に蓮の花があしらってある以外は
昔ながらの結婚披露宴のよう。
昔と違うのは、おみやげをつつものが風呂敷ではなく
割烹の印刷の入った大きい袋になったとこくらい。
無事に行事も終わり、次の日はお墓参りに。
村の墓地は歩いてすぐのところにある。
じいじも杖ついてお散歩がてら外に出た。
やはり坂の中腹にあった前の家とは違い、平地の家に引っ越してからは
こんなふうにお散歩に出る気になるみたいだから良かった良かった。
やはり暑い日で、少し歩いただけでもQたろは汗びっしょり。
玄関先でまずはサンダルを脱ぎ捨てた。
裏は昨日のにわか雨で水たまりができていて、そこに足をつっこみにいきたいらしい。
ドロドロの水たまりだ。
気をそらそうと水を出したらホースを奪い取り、もう離さない。
頭からぐっしょり。
ああ、ボク、しあわせ。
これから東京に戻るのにもう着替えがないわよぉ~