はえば立て、立てば歩めの親心。
って言葉は知ってたけど、う~ん実感な日々。
毎日新しいことができるようになっているような気がするが
やはり四つんばいから二足歩行への変化は大きい。
Qたろは、1歳1ヶ月を過ぎた今年の五月の連休明けから一人で立ち上がり、一歩が出た。
それ以来、歩きたくて歩きたくて、活発にあちこち歩き回るようになった。
うちなんて10ヶ月で歩いたわよ~!という友人の話もあったし、一歳過ぎで歩くのは
遅いのかなぁと思ったけど、ハイハイは上半身を鍛えるのにもいいと言うしあまり気にしていなかった。
ハイハイは脳の発達にも良い、という話も聞いたことがある。どういう意味だろうと思っていたら
先日読んでいた本に、大脳生理学者による乳児の脳の発達と身体の成り立ちについての
記述をみつけた。
まず、人間の脳の発達は左巻きに進んでいくらしい。
左巻きといえばどんくさいの代名詞みたいだけどそうではなく、
脳の発達の最初の段階は、まずもっとも下位にある「延髄(えんずい)」から始まって
「脳橋(のうきょう)」→「中脳(ちゅうのう)」→「皮質(ひしつ)」へと進む。
この、皮質の部分は、前方を前頭葉、後方は後頭葉、左右は側頭葉と呼ばれている。
左巻きに進むというのは、まず後部の後頭葉、次に前頭葉に発達していくという意味だそうだ。
乳児が歩行にいたるまでには4つの重要な段階に分かれていて、それらが脳の各部の
発達と密接に関わっているという。
1)手足を動かせるけど移動はできない時期 (延髄)
2)腹ばいで手足を動かすことでちょっとは移動できる時期 (脳橋)
3)重力にさからってからだを起こし、ハイハイする時期 (中脳)
4)自分の足で立ち上がり、歩行する時期 (皮質)
この4つの段階は、単に年齢の問題ではなくて、各段階が次の段階に不可欠なものである
という秩序があるという。
「新しい段階へと順調に入っていけるかどうかは、その前の段階をいかにうまく終了
してきたかに、全面的にかかっている」ということだ。
「ハイハイすると脳にいい」という意味が理解できた。
それぞれの運動機能を十分に使うことと脳の発達が密接に関わっているのね。
それにしても、ハイハイなんて長い人生の中のほんの一瞬しかやらない移動手段だ。
歩き始めるともうハイハイしないのよ~。と聞いていたが、Qたろは今でもときどき
思い出したようにハイハイする。
部屋の途中までハイハイして、そこからスクっと立ってスタスタ歩くから
なんだかペンギンが水中からおなかですーっと氷を滑って陸地にあがって立ち上がって
歩き出すところみたいでおかしい。
それにしても、歩きはじめの頃ならまだしも、歩きが安定してきた
今でもハイハイするのは、なぜだろう?
脳の成長が足りない?ってこともないだろうけど
おじろのマネでもしているんだろうか。
買い物の帰りなどに、車や自転車が少ない裏通りを歩かせる。
ものすごぉーく時間がかかるけどとても楽しそうだ。
幸い道路でハイハイはしないけど、ところ構わず座り込むのはやめてくり。
コメントする