たそがれ

9月は試練の月だった。
なにせ父ちゃんは出稼ぎで長いこと（途中一日戻るけど全部で15日間）不在。
その間一人でＱちゃんとＯちゃんを飼育しなければならない。

一人というのは物理的に大変ってこともあるが、全部自分というプレッシャーがつらい。
やはり「ちょっとお願い」ができるというのは、どんなことにも重要なエッセンスなのだよなぁ。

3日くらいまではなんとか頑張れるけど、その後は、まるで秋の夕暮れのよう。
つるべ落とし状態で急速に力尽きてくるのだ。
体力の貯金は底をつき、家の中も荒れ、そんなすさんだ生活に心も荒れる・・
ああ、悲しいかな体力の無さ。

何より話し相手がいないというのは孤独なことだ。
親子二人でずっと家にいたら、引きこもりになりそうな予感が・・・
だからアフタービクスを始めて外に出る機会を作ったというのもある。
さらに体力を使うことになるんだけどね～

天気もうらめしかった。敵は台風13号。よろよろと日本の周辺をうろついて、
秋雨前線を刺激し、3日間雨を降らせた。
雨の日は何がつらいってお散歩だ。Ｑちゃん抱っこして傘さしてＯじろ連れて雨の中を歩く。
う○ちすると、手が一本足りないじゃないのぉぉ・・・と空に向かって吠えたくなる。
この状態で買い物に行った日もある。最後はへとへと～びしょびしょ～だった。

家に帰って、ぐずるＱちゃんを2階のベビーベッドに寝かせ、とって返して
Ｏじろのずぶぬれの身体と足を拭く。これが朝晩の行事として加わることになる。

区の5ヶ月育児学級を終えるまで・・と思いながら、まぁ、なんとか10日間が無事すぎた。
最後の週は実家に帰って（避難しに）きた。

くだんの台風、日本海側に抜けてちょうど実家にいるときに強風とともに北上していった。
夕方Ｏじろを走らせに広場に行ったときに、空が美しいあかね色に染まり
空気が澄んで、とてもきれいだった。

戦い終わって日が暮れて・・

そして、「ちょっとお願い」どころか「ちょっとほっといてあげて」ってくらい大人気な日々を
過ごしているＱちゃん。じじとばばが抱っこしてもすっかりご機嫌していられるようになってるし。
やはり前回から大きく成長しているな～
骨休めさせてもらえてありがたいことです。

今度の週末2週間ぶりの再開になる父ちゃん。さてどんな反応を示すかな。