禅とオートバイ修理技術
ロバート・M・バーシング
ハヤカワ文庫 NF332/NF333
技術本ではないが、技術にも関係しているのでここに載せておく。
電気ショック療法で記憶を奪われた元大学教授が、1974年に出版した自伝的小説。息子とオートバイの旅を続けながら、記憶を奪われる前の自分が追い求めていたクオリティの意味を探求するという哲学的な内容であり、結構難解である。
- 芸術とテクノロジーは対立する概念ではなく、クオリティという概念によって統合できる。
- クオリティに目を転じれば、技術的な仕事も職人の仕事ように対象とひとつになって打ち込むことができる。
- そのような融合を起こすには、なにより心の落ち着きが必要となる。
このような考え方は、プログラミングとデバックにも通じるものを感じる。
心を落ち着かせ、よく観察し、クオリティにこだわってコードを書く作業は、技術とアートを融合する精神作業と言える。
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